野球グラブ(グローブ)の型付け

グラブの型付けとは

 

 

現在では、プロの野球選手が新品のグラブを使う時、そのまま使用する事はありません。その理由は、新品のグラブは硬く、手に馴染むまでに時間が掛かるからです。良いプレーをするためには、良いグラブが必要です。良いグラブとは、素手の感覚にいかに近いか、という事です。

 

グラブの型付けとは、グラブを素手の感覚に近づける為の方法のひとつです。その方法には色々なものがあります。ただ、これらの方法は必ずしも単独で行われるものではなく、いくつかの方法を組み合わせて行うことが多いようです。

 

先ずはスチームで蒸す方法です。専用のグラブスチ―マーの中に入れてグラブを蒸し、柔らかくして型を付けます。

 

グラブスチーマーなどの機械を使って型付けしただけでは馴染まない場合には、角を丸く加工した棒などで叩いてグラブを柔らかくしていきます。

 

いちばん基本的な方法は、手で馴染ませる方法でしょう。この方法はある程度の熟練が必要ですが、しっかりと手で馴染ませる事で、かなり使いやすいグラブに仕上げることができます。オイルを塗り込むとさらに効果的です。

 

そして最後は湯揉み型付けです。グラブを湯の中に浸けて柔らかくした後、揉んでいきます。これらの方法でグラブの型付けは行われ、使いやすくなっていきますが、最終的には実際に自分の手にはめて使いながら馴染ませていきます。それでも、新品のグラブをそのまま使うよりも、はるかに手に馴染む良いグラブになっているはずです。